日常会話や対人援助などコミュニケーションをするときに様々な場所で意識的または無意識的に用いられている質問方法に『オープン・クエスチョン』と『クローズドクエスチョン』があります。
この記事は、日々何気なく使用しているそんな2つの質問方法の一例について記載しています。
[開かれた質問方法]オープン・クエスチョンとは?
オープン・クエスチョンとは:なに(what)?だれ(who)?どこ(where)?いつ(when)?どう(how)?なぜ(why)?の5W1Hに基づく質問のように、返答の範囲を制限することなく相手が自由に発言できる質問のことです。
オープン・クエスチョンの例
行ってみたい国はどこ?
うーん、カナダかな
いいね♫
どうして行きたいの?
オーロラが見たいの♪
カナダの友達がホワイトホースに一緒に行かないかって誘ってくれてね^^
いいなぁ。カナダに友達いるだね、知り合ってどのくらいなの?
オープン・クエスチョンのメリットとデメリット
*オープンクエスチョンのメリット
・相手が自由に返答できることで会話のラリーを続けやすい。
・より多くの情報を引き出すことができる。
・質問の仕方によって相手が考察や分析に繋がる。
・返答によって質問者にとっても新たな発見に繋がる。
*オープンクエスチョンのデメリット
・回答の自由度が高いため返答にエネルギーを使う。
・返答までに時間がかかる。
・具体的な事を述べたくないようなデリケートな話題に配慮が必要。
次に、オープン・クエスチョンの対となるクローズド・クエスチョンにも触れていきましょう。
[閉じられた質問方法]クローズド・クエスチョンとは?
クローズド・クエスチョン:はい/いいえ、A or B or C、のように相手の返答を限定させて、その中から回答を選ぶ質問のこと。
クローズド・クエスチョンの例
スカイダイビングに行きたい?
いいえ
高所恐怖症なの?
うん
クローズド・クエスチョンのメリットとデメリット
*クローズドクエスチョンのメリット
・「確認」を行うことに有効。
・選択させたい時に有効。
・返答がはっきりしている。
*クローズドクエスチョンのデメリット
・話が広がらない
・頻発すると圧迫感が強い。
・選択肢が極端な場合、回答に詰まる。
・自由度が低いため言いたいことが言えない。
この2つの質問を織り交ぜながらコミュニケーション力を育むと、思い込みによるすれ違いを減らしたり、好きな人の好みや嫌いなものを把握することもできるかもしれませんね。