リンリンリン…♪
突如として鳴り響く携帯電話の音。
夜間に届いたメール通知や着信で「眠れないから、少し話したい」というような経験された方も居られるのではないでしょうか。
この記事は、寝れないと相談されたときの応対の例を記載しています。
眠れないと連絡が来たときの角の立ちにくい返事の仕方の例
どうしたの?
寝れないの
・「寝られない事に悩んでいるのか」
・「どうして寝付けなくなっているのか」
・「その解決策を求めているのか」
・「聞いて欲しいだけなのか」
このようなときは、相手の動機や求めているものによって対応の仕方は異なるため、連絡をくれている相手が自由に返答しやすい「どうしたの?」というようなオープン・クエスチョンが向いています。
オープン・クエスチョンとは、「いつ?(When)/だれ?(Who)/どこ?(YES)/なに?(What)/どのように?(How)の5W1Hに基づく質問」のように、返答の範囲を制限することなく相手が自由に発言できる質問形式のこと
※他の相談内容やニーズの把握など、相手の情報を引き出したい場合に適している質問方法です。
寝れない理由と求められている対応を探る
寝付けないって、どうしたの?
彼氏と喧嘩してさぁ!
・「誰かに聞いて欲しいほど一人で抱えれない状態なんだな。」
・「相手の気持ちに余裕が無い時ほど、頭ごなしの否定は避けた方がいいな。」
・「自分の話で相手の話を遮断せずに聞き役に徹した方が良いな。」
このように状況を整理すると、動機や相手が求めていることを類推して不本意な衝突を減らすことに繋がります。
慢性的な不眠によって寝付けない場合は受診も検討しよう
人によっては不眠症に悩まされている方も居られます。
不眠症の診察は、心療内科、内科、神経内科、精神科などが主です。
当事者の行動療法による生活習慣の改善も必要です。薬物療法は専門医へご相談ください。
聞き役は相談事を背負い過ぎないように注意
不眠症や一時的な不眠に陥っている当事者にとって理解を示してくれる方や仲が良い人とのコミュニケーションはストレス発散や癒しに繋がることがあります。
時に聞き役は、情や責任感から自分の許容量を超えてしまうことがあります。相談事や頼み事は安請け合いしない程度に留めておきましょう。
例えば、聞き役として不眠相手のライフサイクルに合わせていると聞き役も不眠化してしまうこともあります。
お互いの為にできる範囲とできない範囲を整理してみてください。
その上で相手を否定しない形で話し合い、互いにとっての距離感を模索しましょう。
相談事に対して無理があるときは柔らかく断る
寝れるまで相手して?寝たら切ってくれていいから
これは私の体質の問題なんだけど、夜に寝ないと体調に響きやすいからごめんね
話し手も受け手も双方に都合があり、合わせれる範囲には限度があり、無理を続ければ限界は来ます。
「限界が来た時に相手との関係を円満に維持できるのか?」と自問自答をしてブレーキをかけることも時には必要です。
安請け合いをした結果、「しんどいなら初めから言ってよ!それなら、話さなかったのに!」と、関係に亀裂が入ったり、無理が祟って体調を崩してしまうこともあり得ます。
例に挙げたように「それなら最初から言って欲しかった」と投げかけられた経験がある方も多いのではないでしょうか。
[No!という勇気]断ることは悪い事ではない
自分にできないことをできないと認めることは、悪いことではありません。
できる範囲以上のことはごめんね
断る時は、理由を述べて角を立てないように心掛けましょう。
通話の誘いに限らず、何かを断られる時は、漠然とした「無理」の返答よりも理由を述べられることで相手は「どうして無理なのか」が腑に落ちやすくなります。
また、相手の誘いを断っていても相手のことを否定するつもりはないことの意思表示として感謝や悪気はない旨を添えるのも角を立てないための選択肢の1つです。
寝れない相手に「寝なよ」は望ましくはない?
寝たいのに寝れないの
寝なきゃダメだよ!
※言わない方がいいセリフ
寝付けない状態のときに「寝よう、寝なければならない」と意識するほど、緊張を伴って覚醒しやすくなります。
寝たくても寝付けない相手に対して「寝なきゃダメ」というセリフは追い打ちをかけることになるため好ましくありません。
「寝る」という直接的なワードや否定的なワードは避けて「目を閉じてね」などの柔らかい声かけにしておきましょう。
寝れないと連絡後に返事がない人への対応
時折、メッセージが届いた後に返信のない方もいますよね。
なんて勝手な奴だ(; ・`д・´)くわっ
相手から持ち掛けられた話が、無かったかのようになっていると快くない感情に包まれることもありますが、悪く捉える必要はありません。
「何かをしなくて良くなった時間を他のことに使える」、「自分に都合があるように、相手にも何か都合があったのだろう」と悪感情とは異なる角度で捉えると平静を取り戻しやすくなります。
相談を受けるために無理をして時間を作ると不満に感じる例
寝付けないから、少し話したい。
≪1時間後≫
あれ?連絡が付かない。
なんだよ、寝付けないっていうから早めに切り上げたのに
※相談事への応対には時間や精神力を使います。相手を労わるだけでなく、自らを労わることも大切です