ガレージキット/レジンキャストキットは難しい?初心者の必要なものや手順を整理(塗装編①)

ガレージキット/レジンキャストキットは難しい?初心者の必要なものや手順を整理(塗装①)

初心者ながらに仮組みを終え、塗装する気分になったは良いものの塗装道具を何一つ有していなかったので必要最低限を目指して揃えてみました。

※塗装の際は、換気とマスクを忘れずに!

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塗装手段

エアブラシ/筆塗り/缶スプレーなどの選択肢がある中で、

薄塗りができ、かつ塗料が途中で足りなくなる恐れを避けるためエアブラシを選択しました。

そのエアブラシも缶スプレー式orコンプレッサー式の塗装手段があるかと思われますが、コンプレッサー付きの中でもコストパフォーマンスが良さそうな入門には十分と感じるものを選びました。

・コンプレッサーだと缶スプレーのようにエアが枯渇することもない
(結果目線では、塗料を変えるたびに色が混ざらないようにエアブラシの洗浄する必要があるため、その際にウガイ目的でエアを消費するため、トータル的にはコンプレッサーの方が安くなるような気がします。
場合によっては塗装ミスによって一からやり直しになる場合にも心強いです。

(今回、3パーツをラッカー溶剤で落とし、再塗装して致しました。やはり、スプレーやエラブラシ慣れしていない初心者でミスなくやり遂げるのはハードルが高そうです)

・頻繁に作る予定が無いので入門編という事で比較的安価なもので体験してみました。

(右の箱はコンプレッサーに塗料や溶剤がかからないようにしようと海苔の空き箱に重りを付けて作ったポット兼スタンド)

《エアブラシ”Divent HD-130 コンプレッサーセット(黒)”の使用感想》

《特徴》
ダブルアクションタイプ:口径0.3㎜、押すエアが出、引くほど強くなるようです。後方の調整ネジを締めるとシングルタイプのようにも使えました。

コンプレッサーは圧力0.17MPa
また、自動停止機能付きなのでエアを吹く時以外は止める事が可能(注:供給しているエアの行き場がない状態になると止まる仕組みのようです。エアフィルターやレギュレーターなどを付けたり、調整ネジの圧力が弱いと機能しないので注意)

コンプレッサーの音については、それなりには音がします。バリカン音より1〜2回りくらい大きいような、机の上においた携帯のバイブ音の3回り〜くらい大きいような、そんな振動音でしょうか。(あくまで個人的にですが)

それを多少なり和らげるため、クリアボックスやスポンジや布などを利用して音が篭るように振動を緩和するように工夫してみるのも良いかもしれません。

ですので、音が響くと困る場合は更に上位の超静音のコンプレッサーまたはエアブラシをエア缶で使うという方法になってくるかと思います。

(今回感じたエアブラシの注意点)
・スプレーでもそうですが、出だしに大粒の飛沫が飛ぶので吹き続けてる最中にパーツへ向けて塗装する必要があります。

・2〜3倍ほどに溶剤で塗料を薄めて使用しましたが特に問題なく吹けました。
・初体験なのでアタフタ(特にエアの噴出量の加減が)
・同じ色を続けて塗る場合以外は、使用後、塗料が固まる前に小まめにクリーナーがベター(塗料が固まると落とすのに時間がかかるため)
・色を変える度に掃除が重要だと感じます。
・塗料の乾燥が進んだり、長く使用していると詰まったりしましたのでウガイと先端のお掃除も必要です。
・使い終わった後は、ニードルを取り出して全体を掃除してから収納。
・他のコンプレッサーの性能ついては比較できないため何とも言えませんが入門としては十分塗装できるものでした。
・コンプレッサーがプラスチック?のような外観ですので溶剤やクリーナーや液を落とさないようにエアブラシ本体を立てかけるところを別につくるといいかと思われます。

(試しに海苔の円筒容器に穴を開けて代用してみましたが、重りを付けないと倒れやすいので専用の方が重宝しそうです)

塗料・溶剤・その他用意したものと、その使用目的などの整理

必要最低限のカラーと塗料の種類を選びを致しました。

(ここで言う必要最低限は、初心者である自身にとっての必要最低限ですので、自身に合った塗料の種類と色をお選び下さい。あくまで今回の一例です。)

とりあえず人型レジンなので、

★アクリル塗料Mr.Color
肌の色→キャラクターフレッシュ1、キャラクターフレッシュ2

髪や衣服など→ライトグレー、ホワイト、レッドブラウン、クリアイエロー

ツヤありクリア、ツヤ消しクリア

★エナメル塗料タミヤ
ブラック、ホワイト、ピンク、レッド

エナメル塗料は、ラッカー塗装の上から主に目などの筆塗りのために用意しました。

★ラッカー膜の塗装とトップコート用に、
クレオスのMr.HOBBY、Mr.スーパークリアー 光沢を使用致しました。

★サーフェーサー
(今回はホワイトを選択しましたが、グレイなどもあるため自身に合った色をお使い下さい)

★タミヤ ウェザリングマスターH
(肌のグラデーションを再現する用)
スプレーやエラブラシでの塗装でグラデーションを上手く作れなかった場合などに重宝します。(関節の内側の色味、陰、頬の赤みなどに使用しました)

★溶剤

修正や塗料を薄める用として使用致しました。

エナメル溶剤
ラッカー溶剤

(アクリル溶剤も買っておけば良かったです)

★用具専用剤(エアブラシ、筆、塗料皿などの掃除用)
Mr.ツールクリーナー改

※溶剤や洗浄液はプラスチックの表面を溶かしてしまうので御注意下さい。

その他必要だったもの

★マスキングゾル

(マスキングゾルneoが大活躍でした。乾燥後カットできないタイプのようですが曲面をそのままゾルで覆えます。ゾルの乾燥後、へばりつきも特になくペロンと剥がすことができした。

また、乾燥した塗装の上から覆っても下地を剥がすことなく使用できたので助かりました。

※乾燥が甘い状態では下地に影響が出る可能性があるかもしれませんので御注意下さい)

※細かい部分は極細筆を使うと綺麗に塗れます。

※剥がした時にできる境目はラッカー膜を吹きかけた後、エナメル溶剤で修正できるようにエナメル塗料を薄めて筆塗りで埋めました。(例:ウェアとボトムなどの曲面の多い境目)

★マスキングテープ
今回は粘度が強かったのか、塗料の食いつきが悪かったのか、剥がす際に塗料が1〜2㎜ほど剥がれてしまい再塗装へ。
(一度、綺麗で平なところに貼りつけて剥がし粘度を下げた方が良いのかもしれませんね、粘度を落としすぎて浮いてしまうと隙間ができやすいので注意が必要です)

マスキングテープを重ねた場所や隙間の恐れがある場合は隙間だけマスキングゾルで覆うという方法も便利かと思われます。

★ピンセット(マスキングを貼るなどの細かい作業に使用)

★面相筆(極細)、(超極細)
主に目を書くため、スミ入れ、マスキングゾルを塗る、はみ出た塗料を溶剤を付けて拭き取るために使用

★瞬間接着剤あるいはエポキシ系接着剤

最後の組み合わせで使用

★綿棒
ラッカー膜の上からエナメルのスミ入れのはみ出たところをエナメル溶剤で拭き取る等のに使用。

★爪楊枝とクリップ
手で触れないように塗装するために使用。

(ネコの手を用意すると便利かもしれません)

今回は梱包に使われているような発砲スチロールを倒れないように重りをつけて、
クリップで摘めない物を爪楊枝で差し立て、
掴めるものはクリップに摘んで干しました。

★新聞紙
床や壁に塗料が付かないように敷きました。

★マスク
塗料や溶剤を吸い込むと体に良くないため、室内の場合は換気もしながら塗装して下さい。

★仮組みの際に購入していた道具類

★フィギュアケース(埃防止のため)
今回は100均一にある¥300〜400円商品のものに致しました。

と言った感じでしょうか。

商品を購入する場所にも種類にもよるため一概には言えませんが今回の初期費用については、およそ15000程度(ガレージキットの値段を除く)、仮組みに3000前後、塗装に12000前後と言った感じでしょうか。

若輩の塗装工程の小言へと続く…