受験生や学生、そうでない方も国家試験、任用資格、英語学習などの語学勉強、その他の独学などなど、
「人生、死ぬまで勉強」なんて言葉があるくらい学ぶ事や学べる事は沢山ある中で、
それに纏わる参考書や教科書も多様に。
また、自分に合った本探しも大切ですし、自分なりに扱いやすいようにアレンジする事も往々かと思われます。
そのアレンジの中で、「1つの本を複数に分ける」のは割とメジャーである。
気持ち的には、「折角、製品化された書物をバラすなんて恐れ多い事を…」
と感じながらバラしています。
むしろバラさなくてもいいように製造段階から章ごと等に小冊子に分けた教科書など紐で綴るなどして纏めればいいのにと思わなくもないですね。
(恐らく手間もコストがかかるのでしょう)
そう言えば「公文」さんにお世話になっていた幼少期には、プリントの右上や左上に「穴あけパンチ」のような穴が開いていて、紐で縛って纏めていましたね。
(現在は、変わっているかもしれません)
参考書や教科書をバラすデメリット・メリット
≪デメリット≫
・分ける手間がかかる
・紛失する確率が上がる
・外観をパッと見ただけでは何の本か分かりにくくなる
・分けただけで勉強した気になる
など。
≪メリット≫
・分ける事で必要な分だけを持ち運べる
・分厚い本を開くと閉じてしまう事があるが薄いと開きやすい
・得意な分野、不得意な分野を把握しやすい
・心が軽くなる(無論、本の重さも分散される)
など。
ん?心が軽くなる?と気になる方もおられるかもしれませんが、
分厚い本を眺めていると「まだこんなにやる事があるのか」と億劫になってしまうけれど、手にとっているものの厚みが薄くなったというだけで(実質の量は変わらないのに)気が楽になったりもするものだ。
例えると、100匹のライオンに囲まれると絶望しかないけれど、1匹だとどうにかなるかもしれないという希望が少し…
また、1万匹のアリに囲まれると絶句あるいは絶叫してしまいそうだが、
1匹のアリだと敵視すらしないという傲慢さを抱くような…
要するに、実質の量は変わらなくても、目の前の壁が低く見えたようになるだけでモチベーションや効率が大きく変わるほど、人間という生き物はお調子者という事なのかもしれませんね。
そして、お調子に乗って詰め込んだだけでは、一時的な知識を持っただけで長期的な記憶にまではしていないために時間が経つとほぼ忘れてしまっているのである。
(なんてこった…)
記憶には、忘却曲線みたいなものがあるらしいので定期的に反復してると定着しやすくなるのだとか。
(へぇ、それはもっと早く”学生時代や幼少期に”教えて欲しかった)
その反復がちゃんとできたなら、今頃もっと頭が冴えピカなのだろうという自虐を挟みつつ、
いざ、参考書や教科書を小冊子にしていきましょう。
≪必要な物≫
・カッターorハサミ
・木工用ボンド
・両面テープ(あるいは製本テープ)
・印刷用紙やルーズリーフ(切り出した部分の最初と最後のページを保護したい場合)
・厚紙や大きめの紙袋(カバーを作りたい場合)
≪工程①〜⑤≫
①カッターなどで章や節など必要な範囲を切り出す。
縁が硬い場合は熱で溶かしたり、湿らせて剥がす必要があるかもしれませんが、硬くない場合は気にせず切る。
なるべく本を開いて、反対側に折り曲げるくらいのつもりでメキメキと。
そして、気をつけながらカッターで切っていきます。
②切り出したページ分の背(縁)を木工用ボンドで補強。
切り出した部分の背(縁)が切れたり破れたりしているため木工用ボンドで縁を補強します。
※乾燥を早めたい場合はドライヤー等の暖房器具をお使い下さい。
※燃えないように気をつけて下さい。
③切り出した分の最初と最後のページを保護する。
切り出した部分の最初のページと最後のページに印刷用紙や厚紙などを冊子の大きさに合わせて切り出し貼り付ける(先ほどの縁周辺に木工用ボンドを塗り貼り合わせます)。
※この工程で印刷用紙ではなく、厚紙など使い製本テープで小冊子にした背(縁)を補強し完成でいいかもしれません。
④厚紙や紙袋からカバーとなる寸法を切り出し、両面テープを貼る。
厚紙や紙袋を冊子より横幅を長く切り出し(のりしろが必要)、
両端と縁部分に両面テープを貼ります(カバーを固定しなくない場合は不要)
⑤後は貼り付けて完成
※貼るときは、なるべく閉じたまま貼りましょう。開いた状態で折り目をつけて貼ってしまうとその分、閉じた時に短くなり上手く閉まらなくなるので注意が必要です。
出来上がり!!
※分厚い本を章や節ごとに、⑤工程までやってると時間がかかるので③工程が効率がいいかもしれません。
自宅で使う場合や気にならない方は②工程でも、大きな問題はありません。
あえて問題を挙げるならば、
最初ページや最後のページがむき出しだと汚れてしまったり、擦れて破れてしまったり、折り畳み傘やペットボトルと一緒に鞄に入れているとインク落ちしてしまうリスクがあるくらいです。
(大問題じゃないか!と思う人は厚紙や紙袋をなどを切り出して保護して下さい)
余談までに、最近の紙袋は物によっては水を弾きやすい撥水性のものもあります。
(安上がりな上に水まで弾いてくれるなんて「なんて素晴らしいんだ」)
また、外観から何の本かを分かりやすいようにしたい場合は、厚紙など色分けされると良いかもしれません。
以上、本を分解して心を軽くしたかったというお話でした。