ガレージキット/レジンキャストキットは難しい?初心者の手順と必要な道具を整理してみる(仮組み編)

ガレージキット/レジンキャストキット初心者の手順と必要道具:初心者による初心者のための初心一例

我輩は初心者である。

我輩というよりは全くのガレキの若輩である。

ガレージキットの経験値が皆無。つまりは、できる側の気持ちを理解できない初心観しかわからないというある種の特権、あるいは無知さである。

(プラモデルの組み立ても幼き日ロリディに数回程度、四駆も私有地で走らせて溝に嵌めてしまうという経験の若輩っぷり)

そんな若輩者がガレージキットを手にしてみたわけだ。

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購入動機

1.新中古(正規品)が安かったから!(切実!割とそれなりの値段がするものだ!)

※海賊版には気をつけよう。

2.初心者には難しそうで億劫に感じる事をやってみたらどう自分は感じるのか興味が湧いた。

3.造形は製作者がいるものの塗装は一点物!(限定品に弱そうな思考)

ガレージキットを初心者ながらに作る上でのモチベーション

とりあえず仮組みができればいい!

(仮組みとは:塗装なし、ボンドを使わずに組み合わせてみること。

そうする事でパーツのかみ合わせ、接合部になるところの欠け具合、パーツが欠品してないか破損してないかなど全体像を視覚的に把握する事ができるもの、と勝手に解釈していています。間違えてたら御免なさい)

正直、塗装できなくてもマネキンや彫像のように、あるいは蝋人形や銅像のようにプレーンでもいいかなという低いモチベーションです。

それは、やった事もないのに理想だけ高くてもそれを投げ出す理由にしてしまいかねない自分への布石もとい投石かもしれないけれど…

そんなわけで億劫ながらに仮組みを開始したわけです。

仮組みに初心者にとって必要な道具

まずは、仮組みに必要な道具とその感想

ピンバイスピンバイスのドリル“パーツの接合部の穴あけ”
(ボンドをまだ使用しない仮組みの段階でアルミ線や真鍮線を差し込むためにほぼ必須)

余談までに2本あると違うサイズと入れ替えなくていいように感じたため違う種類のものを2つ購入したものの…

1つは六角式だったので…今回はお蔵入りに…

結局、タミヤのグリップ付きのものにドリルをつけて1つで事足りました。

(2本入っており各端の計4カ所の穴サイズが異なるようになっています。片方はグリップより後ろ側をねじって開けると収納されています。)

(また、グリップのおかげなのか指も痛くなる事なくスムーズに開ける事が出来ました。貫通注意)

ドリルは0.1〜3.2㎜までの10本セットのものを購入。(1㎜、1.5㎜、今件とは別に3㎜、3.2㎜をしようしました)

アルミ線や真鍮線“ピンバイスで空けた穴に通してパーツ同士を繋ぐ”
(芯無しに瞬間接着剤やエポキシ接着剤で繋いでやるぜ!という暴挙もできなくはないのだろうけれど、バラせるように仮組みしたいので必須でした)

アルミ線:
長所→曲がりやすいので角度調整がしやすい
短所→曲がりやすいので接着するまではブレやすい、グニグニ曲げていると折れやすい。

真鍮線:硬いため切断には金属用ニッパー推奨
長所→補強効果もあり、折れにくい。
短所→調整がアルミよりやや難しい

という勝手なイメージ。
特に補強する部分も無さそうなでアルミ線太さ1㎜を選択しました。

(今回は1㎜で全パーツに使い回しました)

デザインカッター、ニッパー、ペンチ、ハサミなどの刃物類

・デザインカッター(パーツを切り出したり、バリ処理、溝堀など、ほぼ必須)
この子は本当に万能…レザークラフトの革の切り出しやその他クラフトでの切る・削るなど切れ味が高い。

それだけに使用には十分気をつけて下さい。床などに落としてしまった時などは周囲をよく見てから動きましょう。

※溝掘りなどにはデザインカッターよりもタガネ、ラインチゼルなどが望ましいかもしれません。(あまり手を加えて破損させたくない場合やこだわり過ぎない場合は無くても大丈夫かと思われます)

・ニッパー、ペンチ、ハサミ
アルミ線、真鍮線、紙ヤスリ、レジンパーツの余分なところなどに使用
(アルミ線の場合はニッパー以外は特に必要なし、紙ヤスリも手で千切るという雑っぷり)

ヤスリ類
今回用意したのは、耐水紙ヤスリの目600番、1000番
(1000番はほぼ使用しなかったため、400番以下と600番の方が使い勝手が良いかもしれません)

その他、ムラのないように仕上げようと思うとスポンジヤスリやスティックタイプのものも良いかもしれません。

(触覚で滑らかに感じてもバリバリに筋が残ったままでした完璧さを追わず妥協しました)

※ホームセンターでコピー紙サイズのものが¥100前後で置いていましたのでそちらを使用しました。

(100均のダイヤモンドヤスリも便利です)

パテ類
気泡の穴埋め処理、パーツの欠け、造形などに必要。
(そんなの気にしないよ?という人には必須ないです)

が、欠けてや欠落が数カ所あったため、
部品のすき間やくぼみの補修、穴埋め等に使いやすく硬化後はナイフやヤスリで削りが可能という事でペーストタイプのラッカーパテ(ホワイト)を購入。

また、ラッカーパテは穴埋めした後、削り余分にこびりついた部分は綿棒などにシンナーを綿棒などにつけて拭き取り調整しやすいかったです。

(欠け処理と大きく目立つ気泡処理以外は、途方も無いので手をつけない事にしました、ヤスリを欠けては小さい気泡がコンニチワ、お陰でサーフェーサーを吹いても細かい穴がコンニチワ、パテを塗ってムラなく削る技術も無いですし、一つ一つ埋めては削るうちにボコボコになってそちらが目立つようになっては本末転倒なので、初心者には若輩らしく身の丈に合った妥協も一つ。

嫌々作業して、嫌々頑張ったのにいじり過ぎて修復困難になって匙を投げてしまうよりは、 ハードルを下げて完成させる事に意味がある!

と思いたいものだ。

初めから完璧さを求めてリスクを負い過ぎるより、ハードルを下げても完成させる事に慣れる事で徐々にハードルを上げる、上げたくなる方が上達していくのだろう。

少なくとも、理想通りに行える実力は私にはない!)

という自己都合の心の声が語り過ぎたところで、

※造形目的だとエポキシパテ!
※欠け埋めだとラッカーパテ!

が良いのかな?

(または、ポリエステルパテという選択もあるけれど)

※乾燥が浅いとグニュッと崩れるの注意

シャーペン、または鉛筆
パーツへの下書き(デガールのない場合の顔づくりなど)

若輩が購入したガレージキットにはお目目のデガールが付いてないタイプなので直筆するしかない!(塗装を視野に入れる場合は、下書きした方が初心者には心強し!)

シャーペン程度で軽く書くくらいならば、ステック消しゴムなどで消しやすいです。

《※下書きするタイミング》
仮組み後レジンパーツを中性洗剤で洗ってから、かつサーフェーサーを吹きかける前が若輩ながらに良さげだと感じました。

その理由としては、
サーフェーサーの後で書こうとすると膜が剥がれやすい上に書き込みにくい。

なので、吹く前に下書きしておきエアブラシでサーフェーサーを吹き付ける際に下書きが透けて見えるくらいの厚みで留めておく。

(スプレー缶でサーフェーサーを吹くと厚くなりやすいのでエアブラシの方が若輩の私には吉)

逆に言うと、下書きが透けてしまうため下書きと言えど完成形を意識しておくことが重要。

《若輩が今回学んだ顔の下書きのポイント》
・眉毛、シワなど(太さは完成像より細目の下書きの方が塗る時に調整しやすい)

・まつ毛、瞳の枠、瞳の中心を目線を意識してシンプルに下書きをし、ハイライトなど飾る部分は書き込まない。

※顔を書いていく際は、ラッカー塗装をし、エナメル塗料にて何度も書き直せる状態で書いていくという前提。

(若輩の私に、絵心もない私に、直書きと僅かな修正だけでやり直すなんて不可能です!というより不可能でした!)

少なくとも、下書きは左右の視線の位置が合うように瞳の枠と瞳の中心の位置の調整に5回以上、

顔を色をつけていくのにも各ラインごとに3回くらいは修正しました。

(書くというよりは筆でインクを削る!ラッカーのクリアを吹いた後、下書きに合わせてエナメル塗料を乗せ、それをエナメル溶剤をつけた極細筆で削って綺麗な形にしていくという感じでした

アクリルや水彩絵具などでそのまま直書きしている人の筆さばきが凄すぎるんでしょうね。

若輩の私には下書きがあってもはみ出しますし、お手手震えますし、硬筆の字すらミミズのようなのに筆なんてアメーバの如し)

中性洗剤
レジンの離型剤によって塗装の食いつきが悪いという事なので、一日程度つけてからブラシでゴシゴシと。
(台所用で代用)

以上、7項目は初心者ながらにほぼ必要だと感じたものを挙げてみました。

今回の行った仮組みの手順

1.バリ取り

2.一部、指の掘り出し
(今回は指の部分が数本、指と掌が一体なっていたため彫刻のように掘り出す作業をルーターがあると掘りやすいのだろうか…なんて事を思いながら、デザインカッターのみで奮闘)

3.衣服の欠けをパテで補修
(衣服の薄い部分がドーナツの中心のように穴空いてしまっていたためパテを流し込み、乾燥後ヤスリで削りました)

4.上半身と下半身の接合部をパテ補修
(接合部にも欠けが見られたため再度パテ類で欠け埋めてからヤスリがけ)

5.ピンバイスでパーツに穴を開けアルミ線を入れる。
1㎜ドリルに1㎜アルミ製で大半をズレる事なく仮組みができましたが、

胴だけ0.1mmほど微妙にズレたため、1.5㎜のドリルを上半身に使用。
(片方の穴を一回り大きくする事でズレを調整できます。そのブカブカになった穴には、塗装後、組み立てる際に接着剤などを流し込み必要があります)

⑥アルミ線(1㎜)をピンバイスで空けた穴に差し込み仮組み立て
(アルミ線は曲がりやすいので関節の調整がしやすかったです。補強目的の場合は真鍮線か太いアルミ線の方が良いかもしれません)

今回のパーツは全て穴をつくれたためテープでの仮止めなしに仮組みができました。

仮組み初体験の感想

まず、第一に思ってた以上にやり易く感じました。難しいんだろうな…手間かかるんだろうな…億劫だな…という先入観を持っていたためか、実際やってみると形になっていくものですねと安堵を覚えました。

やはり、妄想と現実には差があるものですねと染み染み致しました。

いざ仮組みを終えてみると、これで終わりもいうのも呆気ないと言いますか、パーティの後に1人で帰るみたいなも寂しさといいますか…

そんなわけで、仮組みできたらとりあえずいいという低めのハードルを隅に置いて塗装へと移った次第であります。

(ふと、鉛筆で絵を描くと満足に書けたのに色をつけると失敗して台無しに…という幼き日ロリディの遠足の絵がグチャグチャになってしまった苦い思い出が過ぎりました…ドボンへの前兆!?)

若輩ながらに注意点した事

①破損させないように慎重に
(破損させると造形しなければならないので造形技術も皆無なので慎重に行いました)

②欲をかき過ぎない
手を加え過ぎて、理想を求め過ぎて壊してしまういう傾向がある場合は一歩、二歩手前で、初心者ながらのそれなりで完成させる事を目標にしても良いのかもしれません。

今回、ヤスリがけ触感では滑らかなのに筋が残ってしまっていっている部分、また細かい気泡の穴埋めを諦め、大雑把にラッカーパテを押し込むように塗り、乾燥してからラッカー溶剤でしっかり拭き取りました。
(多少マシにななったかな?という感じです。欠けや溝を同じ要領で起こなった場合は綺麗になりました)

(悪く言うと妥協!良く言うと時短!)

とりあえず壊さずに仮組みができただけ満足です。

さて、いざ仮組みを終えてみると、終わってしまった感のもの寂しさからか、塗装もやっえみようかなという気分になったため塗装へと移りましょう。

初心者の若輩が仮組みのために今回使用したもの、まとめ!

・ピンバイス1本
・ピンバイスの0.1〜3.2㎜ドリル10本
(節約したい場合は100均のピンバイスをさがすのもありかもしれません。0.5、1、1.5㎜は場所によりけりですが見かけた事があります。その他ドリル用の先端も置いていたりします。)
・アルミ線または真鍮線(今回はアルミ線1㎜)
・デザインカッター(アートナイフ)
・ニッパー
・パテ類
・紙ヤスリ目400〜600番
・シャーペン
・台所用中性洗剤