安眠と寝やすい体勢と枕:ストレートネックと低反発まくら


睡眠時やくつろいでいる時に主に使われる枕ですが、自身に合った枕を探すとなるとそれなりに手間がかかるもの。

その理由の一つとして骨格や体型などが千差万別という事が挙げられる。

そして、それは生活習慣による姿勢の在り方にも左右される事が往々にしてあるという事を綴っていきたい。

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枕(寝具)まくら

現代では、デスクワーク(仕事・勉強)またはスマホや読書によって下を向く機会が多く、運動不足による筋力低下などによってストレートネック(本来緩やかにカーブを描いている頸椎がストレートになっている首)に悩まされている人も少なくはない。

そのストレートネックになってしまうと神経を圧迫するという説もあり、体験したものを含め

・腕や体が痺れ

・頭痛

・疲れやすい

・立ちくらみ

などといった体調不良が現れる場合があるとされています。(また、個人差も大きく、どこまでがストレートネックによって引き起こされている症状なのかという線引きは難しいため、改善していくとなるとストレートネックだけでなく生活習慣からも見直す必要になってくるものでもある。)


 

ストレートネックでない人とストレーネックの人を横から見た場合

大雑把な図というかラクガキのようにはなりますが、

≪骨のラインに問題がない人≫

≪ストレートネックな人≫

極端にはなりますが、問題のない人の図の頸椎部分だけをストレートにしてみました。(実際には、首が前に出てしまった分のバランスと取ろうとその他の部位に歪みが生じるおそれがありそうです)

首がストレートになると頭の重みを支えるバランスも崩れやすくなるため、本来ならば負担のかからない神経や筋肉に負荷がかかりやすくなるという説には「なるほど、ジェンガで(自身から見て)前方に積み上げていくと前のめりに倒れるように背骨も曲がるようなものだろうか」とイメージできなくもない。

その姿勢の事を取り上げると、猫背・巻き肩に関係が大きいように感じます。

それについての猫背・巻き肩だからストレートネックになるのか、ストレートネックだから猫背・巻き肩になるのかという因果関係については、どちらが原因かは解りかねるところである。

それに対しては「人体は大木のようなもので全てが枝で繋がっている」というのも1つの捉え方なのでしょう。(一見関係がないように見える事でも関連している事は多く、知らないだけ、見えないだけと言った事は案外豊富にあるものだ)

そして因子が多いというのは、緩和・改善のために試してみる価値のある枝の引き出しの数でもあるので良い面に目を向けていいものなのでしょう。

簡単に背筋を伸ばし、胸を張るストレッチを1つ挙げてみる

≪肩甲骨の周辺をほぐすストレッチ»

ちょっとした時間でできる上、歩きながら等の「ながらストレッチ」が容易なので巻き肩の予防や緩和にもってこいのストレッチです。

手首・腕を内側に回すと:肩が内側に引っ張られ、巻き肩の状態になりますが外側に回す事と交互に行う事で効果的に刺激を与えることができます。

手首・腕を外側に回すと:肩が外側に引っ張られ、巻き肩から解放された状態に近くなります。また、左右の肩甲骨の距離幅が縮まり胸が張ります。

この手首・腕の「内回り」「外回り」を繰り返していきます。

【やり方】

①顔を正面を向き、アゴやや引いた状態から腕を後ろに伸ばす(胸周りや腕の付け根が伸びているなと感じるのがポイント)

②腕を後ろに伸ばしたまま、息を吐きながら3秒かけて内回り、そのまま3秒キープ(秒は目安です。伸びているなと感じるのがポイント)

③腕を後ろに伸ばしたまま、息を吸いながら肩甲骨が背中中央に寄っていくイメージで3秒かけて外回り、そのまま3秒キープ(胸が張っていき、肩甲骨が寄っていくと感じるのがポイント)

これ(②~③)を交互に5~10回程度繰り返します。(できることなら気になった時にちょくちょくと)巻き肩になりがちだなと感じる時や、寝起き寝る前、休憩時、歩いている時など、気軽に取り入れてみるといいかと思います。(あまり回数にこだわり過ぎずに日常の中に溶け込ませてあげる方が億劫に感じにくく持続もしやすいのでお勧めです)

また、背中や首裏などに置いて体をほぐしたり背筋を伸ばす器具などを取り入れてみるのも1つです。

ボール型のものを首裏(あるいは腰裏・足裏など)に置く場合に、汗や本体への傷が気になる場合はタオルを敷いても良いかと思いますが、

着なくなった服の袖や100均の靴下などを適度な長さに切り、その中にボールを入れて端を結んでから使うのもいいかもしれません。下の写真のようにキャンディーの包み紙もしくは切る前のウィンナーのような形になります。(まくらカバーのように定期的に交換や洗濯もできるのも良いところでしょうか)

ストレートネックにならない、あるいは悪化させないために気を付けたい枕”まくら”事情

厚みのある高すぎる枕を使っていたり、ベットで枕を斜めにかけてもたれてテレビを見たリ、座布団を二つ折りにして枕代わりにしたりしたことは無いでしょうか。

これらはストレートネックになりやすい状態を加速させると言っていいのかもしれません。

例えると「自分の後頭部や首後ろを他人の手で前に押さえつけられているようなもの」と言えばイメージしやすいでしょうか。

後ろからの圧力をかけられに行っているようなものなので、首(頸椎)が前に歪みやすいのも納得である。

これを図に表すと、次のような感じです。

理想の枕事情は次の図ような感じでしょうか。

ですが、ストレートネックになると枕がない方が負担が少ないという説もあります(頸椎の湾曲がフラットになってしまっているので、枕を使わない方がいい、あるいはS字を作りやすい型の枕や低反発枕がいいなど)

枕なしの難点

図に表すと、こんな感じなりました。

横向きになると肩幅の分だけ隙間が生まれ、寝返りを打つと眠り辛いという難点があります。

数ある枕の中には腕のラインを活かし、横向きで寝やすく設計されている形状もあります。

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理想の枕

図に表すとこんな形になりました。(個人的な理想の枕像)

仰向けの場合は、負担がかかりにくいように頸椎の湾曲に合ったものを敷くor枕無し

横向きの場合は、寝返りやすいように片肩幅程度の高さの枕を左右両側に。

整理すると(ストレートネックの有無に関わらず)枕選びの際に気にしたいポイントについては

ー、頸椎の湾曲部分に負担がかかりにくいこと

ー、寝返りを打っても隙間が生まれにくいこと

が挙げられます。

そうは言っても、寝やすさや疲れの取れ具合などは実際に試行錯誤しながら見つけていく事になるため自身に合った枕選びと言うものは手間がかかるものですが、日々の生活を送る資本である心身を労わりたいところです。